当店でテイクアウトドリンクとして販売しているアイスコーヒーを気に入っていただき、豆のアイスブレンドをご購入いただいたお客様が何名かいらっしゃいました。誠にありがとうございます。
本日は美味しいアイスコーヒーの作り方をご紹介します。
アイスコーヒーの作り方は、以下3つが多いかと思います。それぞれの良い点を◯、良くない点を✕で書き出します。
①水出し(粉をパックに入れ、水で一晩抽出する)
→◯ドリップしないので手軽、✕低温のため お湯ドリップの5〜7割しか抽出されないので薄いor豆量を多くする必要あり
②お湯で抽出し、下の氷で急冷する
→◯急冷するので香りが残る、✕コーヒーが氷で薄まるので少量のお湯しか使えず抽出不十分
③お湯で抽出し、そのコーヒーを冷やした後、氷に注ぐ
→◯薄まらないので、豆から味や香りを十分に抽出できる、✕冷やすのが遅いと香りが飛ぶ
当店では③で作ってご提供しておりますが、ちょっとコツがあります。ご紹介していきます。
作り方のポイント
・コーヒー全体を混ぜて冷やすため、大きめのサーバーを使う
・ドリップ中から冷やす
・キンキンに冷えた氷水で冷やす(流水ではない)
・ドリップ終了したら直ぐにラップする(香りを逃さない)
2杯分の作り方です。
豆:石原珈琲店アイスブレンド
挽き方:ペーパードリップ用または少し粗挽き
ドリッパー:カリタ102
サーバー:ハリオ レンジサーバー600(600ml容量)
氷水を入れる容器:サーバーが入るもの(およそ2Lサイズ)
途中で追加する氷水:1Lくらい用意、水温5℃以下
ドリップ条件:
粉25gからコーヒー300ml抽出します。目盛りが曖昧なときは、水300gの液面に印を書いておきます。
湯温90-95℃(やかんで沸かした湯をドリップポットに移し替える)、蒸らし15-30秒、ドリップ2分30秒±15秒
ドリップ開始からのコーヒー温度
3分後55℃(ドリップ終了時点で既に粗熱は取れています)
5分後41℃
7分後31℃
10分後25℃
(途中でサーバーを振ってコーヒー液を撹拌してください)
ドリップ開始から10分で十分冷えたので、氷を入れたグラスに注いで完成!
お試しいただいた方、いかがだったでしょうか。これは面倒すぎて無理、手間はかかるけど美味しかった、などなど感想いただければ幸いです。
またのご来店をお待ちしております。
補足
店主はコーヒー会社勤務時代に、作り方①の水出しコーヒーエキスなるものを開発し、缶コーヒー向けに何百トンかの販売実績がございます。豆を大量に使うために大変高い商品となってしまい、お客様は納得の上とはいえ、もったいないと常々思っておりました。結果として、ご家庭で日常使いできる作り方③に至っております。
アイスコーヒーに限らず抽出のことは熟知しておりますので、店頭にて何なりとご相談ください。(豆ご購入の一般の方限定です。相談のみ、同業者の方はお受けしておりません)